enjoying!

 「…藤乃宮?」

 「はい。
  合同練習です。」

藤乃宮の名前を聞いただけなのに、突然様子が変わった。

 「うわー、最悪。
  ここまで来た意味ないじゃん!
  せっかく遊びに来たのにさ。
  な、笹嶋…」

 「望、今日は帰ろう。」

なんかやけに冷静だ。

怖いくらいに…。

 「あぁ、愛華によろしく。
  そのうちまた来るから。」

藤乃宮と笹嶋さんになんの関係が…?

 「おととい来やがれ!
  バーカ!」

 「その幼稚な発言やめろって。」

歩斗の頭を軽くこづいた。

時計を見るともう1時20分だった。

 「片付けー!」

 「はーい!」
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