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応え


学校を抜け出して、笹嶋さんと学校に一番近いマックに行った。

こんな時間に学生がうろついてると怒られたりしないのかな…なんて思ったけど…。

 「もっと聞かせてよ。
  俺の嫌いな藤乃宮のこと。」

 「嫌いってそんな…。」

航希君とバッチリ目が合ってしまった。

 「…なんで逸らした?」

 「別に…。」

コーラを一口飲んだ。

 「で?」

 「そんな悪いイメージはなかったです。
  強くなるためにはこーゆー意識が大
  事なんだなって思ったり。」

あたし、ちょっと緊張してるかも。

 「…俺、ちょっと考えたんだけどさ。
  自分に満足してんのかも。」

 「え?」

去年の中体連も新人戦も、全国でベスト8。
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