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ジャッジペーパーが佐伯先輩に渡される。

…佐伯先輩が涙をぬぐったように見えた。

 「あ、本当だ…。」

ベスト8…全国行き決めたんだ。

 「よくやった!!
  律!光弥!!」
 
 「お前らマジ最高だよ!!」

すごい…。

しかも相手は…。

 「佐倉の3番手に勝ったぞ?
  すごいな、今年の桃林。」

どこからかそんな声が聞こえてきた。

 「…3年の意地だな。」

 「佐伯先輩は…親の反対押し
  切ってまでテニスやってる
  んです。
  親に自分のこととかテニス
  を認めてほしくて…。
  だから、気持ちは誰にも負
  けなかった。」

 「だから勝てた…ってわけ?」

あたしは航希君の言葉に頷いた。
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