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ヤバイ…あたしまで泣きそう…。

 「また皆でテニスできる。」

今井先輩がポツリと言った言葉でいっきに涙が溢れ出した。

 「やば…止まんない。」

 「なんか負けたみたいになってる。
  どうにかしてくれ、啓人!!」

和田先輩はあたし達を見て爆笑している。

 「まだ先あんだからさ。
  気合い入れてこう!
  嬉し泣きもいいんじゃない?」

 「さすが、ぶちょぉ…。」

ブタ鼻になってるヤツ誰だよー。

ほら、置いてくぞ!

あと少し…。

先輩達といる時間が増えた。

 「…負けらんないのは変わん
  ないから。」

 「1つでも多く勝つ。
  ただそれだけだろ。」

…やっぱ桃林は強い。

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