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 「別に俺は怒ってないよ。」

 「え?」

歩斗が優しく笑った。

 「だって笹嶋に何されようが…。
  愛華は俺の彼女じゃん?」

俺の彼女…。

そんな言葉にキュンとなるあたしはバカなのかな?

 「俺にとっては、だから?っ
  て感じだよ。」

 「歩斗。」

歩斗が好き。

 「…愛華?」

ずっと夢だった全国。

そして歩斗とも付き合えて…。

あたし…全部上手く行きすぎて怖いんだ。

 「あたし歩斗が好き。」

不安を歩斗で埋めた。

怖くて歩斗にしがみついた。
  
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