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歩斗side
初戦でいい試合が出来たから次も出れるかも…なんて考えはやっぱ甘かった。
審判台に座ってカウントをする。
これが大体の4番手の仕事。
出場機会は極めて少ない。
一試合でも出させてもらったんだから、それはそれでいい。
でも、やっぱ満足できない。
「今井・和田、大野・岸、島田・
佐伯。」
2番目に大野先輩の名前が出た時点で出ることはないなと思った。
3番目の試合で4番手を使うなんてことはまずない。
オレはそう思った。
「7ゲームマッチプレイ!」
声を張り上げた。
実力のある人がコートに立つのは当たり前。
そんなことわかってる。
明日には個人戦があるんだし、そこで結果を残せばいい。
…でも…。
「1-0!」
そこまでポジティブには考えられない。