enjoying!

 「0-1!」

スライスサーブか…。

 「オレ、アイツのサーブ苦手。」

岸先輩がそんなことを呟いた。

 「ああー。
  止まりやすいよな。」

本当だ…。

確かにボールが少ししかバウンドしてない…。

すごいキレのあるサーブだ。

 「っらぁ!!!」

 「マジで!?」

思わずフェンスから身を乗り出す。

 「あの体勢からサイド打つって…。
  ありえねぇ…。」

先生も呆然としている。

 「めっちゃ想定外なんだが…。」

全員が一斉に頷いた。

 「ナイスボール…。」

蓮も何が起こったかイマイチわかっていないみたいだ。
< 6 / 247 >

この作品をシェア

pagetop