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 「いやー…。
  マグレってスゲェな、蓮。」

あたしにはハッキリと聞こえた。

 「…聞こえた?」

 「はい。」

…マグレっていうか奇跡に近いと思うんだけど。

 「…ま、どっちにしろ…。
  相手が焦り始めてるのは確かだ。」

相手の選手はダブルフォルトをした。

簡単なミスも徐々に目立ってきた。

 「…ほんとだ。
  ミスが多い。」

先生の顔はよく見えないけど、満足しているのは確か。

 「次とったら歩斗達の勝ちじゃん。」

気づいたらゲームカウントは3-0だった。

皆が成長している。

確実に上手くなってる…。

焦りを感じた。

 「啓人、祐輔。
  アップしておけ。」
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