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蓮side


 「ゲームカウントファイナル!」

2回戦であたった相手はオレらよりも格上だった。

佐倉の3番手。

そう。歩斗が嫌悪してやまない笹嶋さんのいる佐倉。

だから、歩斗はかなり燃えていた。

1回戦とはシュートの精度だって違ったし、声もよく出ていた。

結局試合はファイナル。

先に7ポイント取った方が勝ち。

ある意味持久戦。

 「オラァッ!!」

歩斗がサーブを打つ。

ここに来て、ファーストサーブの威力が上がってきている。

相手後衛はロブでレシーブを返してくる。

歩斗もロブでそれに応えた。

相手の高いロブがオレの頭上を越えていく。

アウトだ。

 「…アウト!」

 「ラッキー!」

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