enjoying!
気持ちいい。
…ああ、空が青い。
「ゲームセット…!」
会場中から拍手が聞こえてきた。
…勝った?
「ナイスボレー、愛華。」
顔の上から声が聞こえた。
「日花梨…先輩?」
日花梨先輩の手を借りて立ち上がった。
「ベスト4だよ。
ここまで来たんだ。」
喜びあがる気持ちを必死で抑えた。
本当は今にも叫びそうになっていた。
ゲームカウント4-2。
一進一退の攻防…。
「やっぱ越えられないのかな。
愛華ちゃんは。」
梨々香ちゃんが穏やかに笑っているのが見えた。
「…ありがとうございました。」