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コートの中心であたしと梨々香ちゃんはハグをした。
「…愛華ちゃん、次は絶対負けない。
三度目の正直…。」
「…うん。」
梨々香ちゃんはこのあと、順位決定戦がある。
あたしはベスト4の中島・大庭戦。
「大庭先輩達、今まで以上に気合い
入ってると思う。
油断しない方がいいよ。」
「わかってる。
去年のリベンジ果たさなきゃ。」
梨々香ちゃんがどっかで聞いた台詞と言って笑った。
「そんじゃ、頑張ってね。」
「ありがと。
そっちもね。」
…梨々香ちゃんはより自信がついたように見えた。
…カッコイイよ、梨々香ちゃん。
「いい試合だった。」
日花梨先輩があたしの肩に手を置いた。
「…正直あんまり覚えてないんです。」