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航希side


団体戦で優勝した。

それはオレと望、他のメンバーにとって大きな自信になった。

…でも、納得できない。

物足りないんだ。

あの子の前で優勝して見せたかった。

あの子が本当の笑顔を見せるのはいつになるんだろう?

オレは愛華の本当の笑顔を見たことがない。

城田が羨ましい。

愛華は城田といるとき、心から笑っているんだ。

…両想い。

見ていればわかった。

好きだと思ったときには愛華は城田のものだった。

それでも…。

一目見た瞬間、この子だって思ったんだ。

あの時撮った写真は今でも大切に持っている。

あの写真を撮ってから、オレは凄く調子がいいんだ。

 「勝利の女神ってヤツ?」

気づいたら愛華の姿を探している。

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