誤字脱字矯正ギブス
なるほどと俺は、思った。
確かに、そんなメールを打った気がして来た。
それで、あの娘からメールが来なくなり俺は、フラれたのかと納得した。
俺がモテない理由も誤字脱字にあったとは、これは、携帯小説の誤字脱字も無くなり沢山読まれるようになる上に、女にもモテるようになるとは、なんて素晴らしいのだろうと俺は、思った。
続きを読むとそれは、誤字脱字矯正ギブスと言う名前の商品だった。
値段は、九千九百八十円だった。
それも今なら高い所のお掃除も楽々こなすノビールモップが漏れなく付いて来ると書いてあった。
天井でもノビールモップで拭いてみればいいかと俺は、思った。
持っていて損はないはずだと思った。
俺は、直ぐにその広告ページに書いてある電話番号に掛けた。
誤字脱字矯正ギブスが来るまで俺は、多少ソワソワしたがこれさえ手に入れば、誤字脱字に無くなりファン数も増えていずれは、デビューまで漕ぎ着けられるだろうと夢想した。
その上女の子にもモテるのだ。
こんな素晴らしい事は、なかった。
俺は、とりあえずデビューの時のコメントも色々考えた。
『読者の皆さん愛してます。』
いやいや愛してるは、マズイかな。
『読者の皆さんどうもありがとうございます。』
無難でいいだろうと思った。