誤字脱字矯正ギブス
飲み屋に行っても女の子にタッチするのも少しだけ控え目にしようと思った。
俺は、そこまで考えてハッと気付いた。
誤字脱字矯正ギブスをもっと沢山手に入れておかないといけないと思った。
人間何でもステップを踏まなくては、いけない先ずは携帯小説大賞だ。
そして芥川賞だ。
最低そこまでは、誤字脱字矯正ギブスが必要だろうと思った。
芥川賞さえ取れば、後は編集者なり校正者なりが俺の誤字脱字をチェックして直してくれるだろう。
最低でも、そこまでは、誤字脱字矯正ギブスが必要だった。
壊れた時の替えを持ってないとまずいと思い広告に載っていた誤字脱字矯正の会に再び電話して迷った挙句に三十個の注文をした。
金銭的には、痛いがこの話しも芥川賞を取ったら少し脚色してエッセイに書こうと思えば気が楽になった。
昔フラれた女の子からのメールは、来なかったが気にならなかった。
彼女は、あまりの感動と興奮で俺にメールが出来ないのだろうと思った。
きっと自分が俺に釣り合わない女だと思いメールさえも出来ない状態なのだろうと確信した。
俺は、痺れる腕と少しだけ感覚が無くなって来ている指で携帯をいじり、初めて出会い系サイトに入ってみた。