続・俺様王子の初恋
言葉
「 ・・・・先輩 」
「 なに? 」
「 本当に・・居ていいんですか? 」
失礼のないような格好を
してきたつもりだけど
それでも心配で仕方ない。
「 いい 」
「 ・・本当に? 」
「 ・・・お前、うるさい 」
手鏡で前髪を整えていた私の
横から手が伸びてきて、
顎を掴まれる。
グイッ、と横に向かされて
その瞬間、唇に温かいものが
押し当てられて、
「 俺がいいっつってんだから
いいんだよ 」
それが先輩の唇だと分かるまで
あまり時間はいらなかった。