続・俺様王子の初恋
「 出てけ 」
「 ・・・泰雅 」
「 出てけっつってんだよ! 」
親父の腕を離し、
開きっ放しのドアを指差す。
出て行く気配なんかなくて
それが更に俺の苛立ちを煽った。
「 考え直・・・ 」
「 何してるんですか 」
「 ・・・・美夏 」
「 落ち着いたら話しましょう。
出てください 」
美夏は、親に”自分”を見せない。
アイツらを”親”とは呼ばない。
美夏は親父を俺の部屋から出すと
ドアを閉めた。