続・俺様王子の初恋
どうするんだ。
卒業して、それから?
将来の夢、とか
全然聞いたことねぇ。
・・・・情けねぇ。
───────────・・コツン
俯いていた俺は
ゆっくり顔を上げた。
俺が割った窓ガラスは
いつの間にか直されていて、
”コツン”と小石が当たるような
音が聞こえた気がして、
周りを見渡した。
『 ・・・・一条先輩 』
その声に、俺はゆっくり
保健室から出て、
声のしたほうへと向かった。