続・俺様王子の初恋










苛立ちを煽られるたびに
俺は同時に焦りも煽られ、
”もう無理だ”と、
自分の中の何かが切れた。










「 泰雅、だめよ 」


「 ・・・・黙れよ 」


「 それこそ停学じゃ済まないわ。
  貴方は早く教室に戻りなさい 」






殴りかかろうとして
振り上げた拳を見て
佐野は妖しく笑っていた。






その腕を掴んだ美夏は
佐野を教室へ戻し、
俺を連れて旧校舎へ入った。








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