続・俺様王子の初恋





弱くて、どうしようもない。





きっと先輩はもっと辛いのに
私がこんなに弱いせいで
先輩はもっともっと辛くなる。






「 頑張った葵ちゃんに、
  教えてあげようか 」


「 ・・・何をですか? 」


「 泰雅の、本心 」





”まぁ、一週間前の、だけどね”
苦笑する先生の裾を掴み
”教えてください”とお願いすると
先生は私を立ち上がらせて
再度イスに座らせた。










「 距離をおきたい。
  そう言った泰雅の顔、見てた? 」







< 188 / 365 >

この作品をシェア

pagetop