続・俺様王子の初恋
弱くて、どうしようもない。
きっと先輩はもっと辛いのに
私がこんなに弱いせいで
先輩はもっともっと辛くなる。
「 頑張った葵ちゃんに、
教えてあげようか 」
「 ・・・何をですか? 」
「 泰雅の、本心 」
”まぁ、一週間前の、だけどね”
苦笑する先生の裾を掴み
”教えてください”とお願いすると
先生は私を立ち上がらせて
再度イスに座らせた。
「 距離をおきたい。
そう言った泰雅の顔、見てた? 」