続・俺様王子の初恋
目元を押える手は震えていて、
指の隙間から涙が溢れてきて、
”ごめんなさい”美夏さんは
何度も私に謝った。
聞いた話は、酷かった。
私を突き動かしていたのは
いつだって先輩と先輩への思い。
それが一気に溢れ出して来て
耐え切れずに私も泣いた。
「 ・・・私、頑張ります・・ッ 」
先輩に守られるような
弱い私じゃ全然だめで、
いつまでも甘えている
わけにもいかない。
強くなって、今度は私が
先輩を守りたい。