続・俺様王子の初恋





パソコンの電源を落として
ソファに深く腰掛ける。
目を閉じると真っ先に
葵の笑顔が浮かんできて、








「 ・・・・・・会いてぇ・・ 」





伸ばした手は、何も掴めずに
ただ天井を仰いだだけだった。










────────────・・一週間前。






葵を抱きしめたまま寝ていた俺は
物音に目を覚ました。





葵を起こさないように、そっと
ベッドから出て、物音のした方へ
足を向けた。








< 240 / 365 >

この作品をシェア

pagetop