続・俺様王子の初恋





「 ・・・・逃げろ 」





肩で大きく息をする悠太は
俺の肩を掴んで揺らした。





「 ・・・・なに? 」


「 あの家出て、葵ちゃん連れて
  俺が紹介したとこに行け 」





”早く”





肩を揺らす悠太の腕を掴んで
”意味分かんねぇ”
俺がそう言うと、悠太は
溜息を零して、










「 俺らが協力してんのがバレたんだよ。
  お前の親父さんキレてさ、お前を
  探しに出て・・・葵ちゃん見つかると
  マズいだろ? 」


「 ・・・・アイツ、来るな 」


「 まぁ、情報網は俺の方が
  上だったんだろうけど
  もうすぐだろうな 」






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