続・俺様王子の初恋





”あたしの携帯を、こっそり
  泰雅に持たせてきたの”





家に来て早々、美夏さんは
私にそう言った。





私の携帯で美夏さんに
電話をかければ、
出るのは・・・先輩。










───────────・・怖い。






会っていない分、
言いたいことはたくさんある。
声も聞きたい。






けど、声を聞いただけで
この三ヶ月間我慢していた
何かが、ずっと張っていた
緊張の糸が切れそうで、怖い。






< 253 / 365 >

この作品をシェア

pagetop