続・俺様王子の初恋
不安
「 一之瀬!! 」
「 ・・・へ? 」
ドンッ、と机の上に
プリントの山を置かれ
呆然とそれを見ていた私の
頭を先生が小突いた。
「 授業、聞いてなかっただろ 」
「 ・・・・ 」
「 これ、図書室までよろしくな? 」
「 ・・・・はい 」
プリントの山を持ち上げて
教室を出て、図書室へと足を向けた。
クラス全員分のプリントは重たくて
階段で躓きそうになりながらも
やっとの思いで図書室に着いた。
──────────鍵、かかってる。
足で何度かドアを開けようと
したものの、物音がするだけで
ドアが開く気配はなかった。