続・俺様王子の初恋
「 頑張りましょうね、”泰雅さん”? 」
繋いでいた手を再度強く握り返せば
先輩がバッと顔を逸らして、
片手で顔を覆っていた。
「 ・・・・それやめろ 」
「 名前で呼べって言うくせに・・ 」
「 なんか、・・・新婚みてぇで嫌だ 」
顔を覗き込めば、珍しく先輩が
真っ赤になっていて、笑えば
”黙れ”ってキスをされた。
先輩、今なら私、本当に
なんだって乗り越えられる
気がします・・─────────