続・俺様王子の初恋

表情






「 葵、口あけて 」


「 ・・・嫌です 」


「 いいから、早く 」





なかなか口をあけない私の
顎を掴むと、無理矢理口を
こじ開けてきた。
嫌だと首を振る私の口の中に
それを放り込むと、先輩は
私の顎から手を離した。





「 んっ・・・ゲホッ・・ 」


「 出すなよ? 」





涙目で口の中のそれを
処理する私を愉しそうに
目を細めて見ている先輩は
ペットボトルを口にあてて
水を喉に流し込んでいた。





「 ・・・・・なに、限界? 」





濡れた唇を親指で拭って
先輩は再度、口の中に
水を流し込むと私の顎を
掴んでもう一度、こじ開けた。







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