続・俺様王子の初恋
最悪、と溜息を零して
プリントを下ろし、
職員室へ向かった。
─────────傍にいる。
あれから、頭の中は先輩の
ことでいっぱいだった。
少しの後悔と、大きな不安。
先輩の言っていた”余裕”の
意味が気になって、後になって
夢の話なんかしなきゃよかった、と
後悔した。
けど、すごく嬉しい言葉をくれた。
先輩が離れて行ってしまう夢を
見たのは本当。
怖かったのも、全部本当。
だから、昨日の言葉は
全部全部嬉しくて、後悔だけが
残ったわけじゃない。
「 ・・失礼します 」
職員室に入って、図書室の鍵を貰う。
事情を話すとすぐに先生は鍵をくれて
私はもう一度、図書室へ向かった。