続・俺様王子の初恋
淡いピンク色のダイヤがついた
シンプルな指輪。
・・・・結婚式の指輪交換みたいで
妙に緊張した。
「 春までは、会えないかもしれない 」
たった一言、俺がそう言っただけで
葵は頷きながら涙を流した。
真新しい指輪が白い葵の肌に
よく映える。
「 卒業式、絶対に迎えに行く 」
「 ・・・はい・・ッ 」
”立てない”と言っていた葵は
少しフラつきながら立って、
俺の背中に腕を回した。