続・俺様王子の初恋
小刻みに震える小さい身体が
”不安だ”と言っている気がした。
「 ・・・・怖いか? 」
「 ・・・・ッ 」
「 不安、か? 」
首を振った葵の頬に
キスを落とすと、
ゆっくり頷いた。
言わないだけで、
葵がいつも不安だったのは
電話をしていて分かった。
声を聞いて分かるほどに
葵は辛かったんだと、
そう思ったら、動かずにはいられなかった。
「 ・・・不安にさせてごめんな・・? 」
どう言えば、伝わるのか分からない。
ただ首を振る葵にキスを落として、
どうしたらいいのか考えていた。