続・俺様王子の初恋





「 四六時中、いつでも葵のこと
  考えてると狂いそうになる。
  仕事放り出してここに来そうで
  葵を攫いたくなる 」


「 ・・・ッうぅ 」


「 春が来たら絶対迎えに行く。
  ”これ”はその約束 」





再度指輪にキスを落とすと
葵がその場に座り込んだ。













「 ・・・待ってます・・・ッ

  ずっとずっと待ってる・・・だから、
 







     ・・・絶対に迎えに来て・・・ッ 」







指輪に触れながら泣く葵を
抱きしめた。







泣かせるばかりで、
笑わせることができない。
不安にさせるばかりで、
安心させることができない。









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