続・俺様王子の初恋





咄嗟に叫びそうになった
私の口を塞いでいた手が
ゆっくり離れて、
”なんなんですか”と
先輩を睨む。





「 ・・・ッ・・・ 」





先生が中に入ってきた瞬間
先輩が私の唇を舐めて、
再度叫びそうになった私の
口を、今度は先輩の唇で
塞がれた。





こんなとこ、先生に見つかったら・・・





「 ッ・・・・ 」





先輩の腕に爪をたてて
抵抗をするけど、
やめるどころかキスは
深くなるばかりだった。





「 ・・・戻ったのか 」





図書室のドアが閉まった瞬間、
先輩の唇は離れていった。









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