続・俺様王子の初恋








ついさっきの出来事を思い返して
先輩の腕を少しだけ抓った。





「 見つかったら、
 どうするつもりだったんですか? 」





ムッ、とした顔をした先輩は
昨日先輩に噛まれて傷ができていた
唇に舌を這わして、歯をたてた。





「 いっ・・・・ 」


「 見つかったらやばいの? 」





再度切れないように加減は
してくれたのか、傷口は
痛むだけで血はでていない。





「 ・・・授業中なんですよ? 」


「 だからなに? 」


「 だから、・・・・・・もう 」





大きな溜息を零す私を見て
小さく笑みを浮かべた先輩が
私の顎を掴んで、自分の方へ
引き寄せた。







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