続・俺様王子の初恋
「 ・・・葵? 」
押し殺せないほどの
大きな不安。
それを押さえるための力が
私の中には、もうない。
先輩でいっぱいの頭は
どうしてこんなに、
ネガティブなんだろう。
「 何で、泣いてんの 」
触れられたところが熱い。
重なった唇も、耳にかかる吐息も、
甘くて、熱くて、
「 ッ・・・・・ふぇ・・ 」
私には、勿体無い。
先輩に触れられるたび
壊れそうなくらい
私の体は悲鳴をあげる。