続・俺様王子の初恋
矛盾した考えの先にあるのは
いつだって自分の意思。
自分のために用意された答え。
可愛い女の子が先輩を見てる。
明るい女の子が先輩に話しかける。
綺麗な女の子が先輩に告白する。
もう何度も見てきた。
何度も、何度も見てきて、
私はその度に、
どうして、私なんだろ・・・────────
深い深い、暗闇に突き落とされて
溺れていくのを感じていた。
「 ・・・大丈夫か? 」
心配そうな先輩の顔。
私を抱き起こして、
机の上に座らせると
私の涙を指先で拭った。