続・俺様王子の初恋





「 ・・・・俺さ 」





未だに頭の中は混乱していて
一気に色々詰め込んだせいか
勝手に涙が溢れてきて、
顔を隠すように葵の首筋に
顔を埋めた。










「 葵の、全部知りたい 」







酷なことを、言ってるのは
よく分かっていた。
”全部”の意味することが
何なのか、葵自身も分かったのか
葵の呼吸は荒くなって、
苦しそうな葵の声が聞こえた。






「 ッうぅ・・・なん、で・・ 」


「 うん 」


「 何でそん、な・・・意地悪なんですか 」






両手で顔を隠しながら泣く葵を
”可愛い”と思う俺は、最低か?








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