続・俺様王子の初恋
成長
───────────ギシッ
あれから、どれくらい
経ったんだろう。
目を覚ましてから、また
泣き出しそうになった。
先輩、ずっと抱きしめてて
くれたんだ。
「 ・・・・・先輩 」
温かい体温に包まれながら
私が見た夢は先輩との未来だった。
ずっとずっと、一緒にいたい。
きっとあれは、私の思いが見せた夢。
ぎゅっ、と抱きしめられていて
起きていないか先輩を呼んでみると
先輩は変わらず気持ちよさそうに
寝息をたてていて、ホッとした。