青薔薇に愛を込めて
びっくりして固まっている私に、彼は申し訳なさそうに笑う。
「はあ、はあ……すまない無神経なことを言ってしまって」
運動は得意ではないらしい。
リツィリアさんは額に汗を浮かばせ、私を軽く抱き締める。
予想外の行動に私は目を見開いた。
「っ―――!」
「…君の気持ちを完全に理解することはできないけれど、理解しようとするのは許してほしいんだ」
いや、とても嬉しい言葉なんだけど…
前に目を戻せば、おじいちゃんもどきの人がすっごいにやにや顔で私たちを見ていた。
ジュリエさんはといえば、やっぱり無表情で生きてるのか疑ってしまうほど微動だにしていない。
「あ、あのちょっと…」