アイツは私の初彼氏 ~ホワイトデー編~


「これ耐熱だし、熱いの入れると絵が浮かぶんだって!後、手が持ちやすいんだ」

「へぇー。面白そうだな」

「だろっ?」

感心する克幸に、私は得意気に笑ってみせる。

「じゃあ、それ包んでもらうか」

「おう!ありがとな!」

「その辺見て待っててくれな」

再びレジに向かう克幸。

私は、またその辺りの雑貨を眺めて待った。




店を出て、お茶でもしようという事になってカフェに入る。

そう言えば、起きて何も食べていない事を思い出した私はサンドイッチも注文する。

2人して紅茶を飲みながら、それをつついた。



「それじゃあ、これ」

お腹が満たされてノンビリしている時に、克幸が包みを差し出した。

箱の形からいっても、さっきのマグカップだって分かる。



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