シロクロ
『理事長の息子ぉ!?』
コウタが聞いたこともないような大声を あげた。
『黙っててごめん、でももうお前に隠し てる事はない。許してくれるか?』
コウタは、笑顔で頷いてくれた。
『じゃあ行ってくるね』
俺がそう言って立ち上がると夏樹兄が¨俺 も行く¨と行って立ち上がった。
『なんで寮長さんも一緒に?』
リンが俺と夏樹兄を目で追って言った。
『それはねリンちゃん、オレの弟だから だよ』
夏樹兄が、リンの目の前に立ち顔を見な がら言った。
『なっ、夏樹さん!』
夏樹兄は¨そうだよ。今度お友達紹介して ねー¨っとギャル男キャラ炸裂させながら 言った。
『・・・兄貴、置いてくぞ』
と先にリビングを出れば、¨アキがぐれ たー¨と言いながら急いで俺のあとをつい て来た。
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