シロクロ
理事長室
コンコン
『ふぁーい、どーぞー』
奥から親父のだらしない声が聞こえる。
『失礼します』
そう言って、2人で理事長室に入って 行った。
『おっ!アキ、ナツ2人でどうした』
親父は、いつになく冷静で持っていた資 料を机に置いて言った。
『親父、イヤ理事長。すみません、体育 倉庫のドアを破壊しました』
俺は、親父に頭を下げて言った。
『あぁ、その事か。さっき連絡が来たか ら修理を頼んだ。今頃元通りだ』
親父な、にこやかに笑いながら言った。
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