シロクロ
『ごめんね、ナツ兄ちゃん、行こっ』
俺は、覚悟を決めて、アキになり、夏輝 兄に手を差し出した。 夏輝兄は、嬉しそうに手を握り、゙ありが とゔとつぶやいた。
オレと夏輝兄は、手を繋いで、寮の前ま で、歩いた。
『ここが、オレが、寮長をしている寮 だ。アキも、今日からここの寮生だ』
夏輝兄が、寮を見上げながら言った。
『じゃー、部屋を案内するな、ハル兄 が、お前のルームメイトと一緒に片付け してるから、早く行くぞ』
夏輝兄は、俺の頭をクシャって撫でなが ら言った。
そして、中に入り、廊下を歩いて行く と、ある部屋の前で夏輝兄が停まった。
『ここが、今日から、アキの部屋だ』
ドアには、鉄で出来た文字で、105と 書かれていた。
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