シロクロ
店を出ると、外は、もう夕暮れになって いた。
『もうこんな時間か、このまま、食堂に いこう』
夏輝兄は、自分の腕時計で時間を確認す ると、俺の前をヅカヅカと歩きだした。
『ナツ兄ちゃん、重くないの?寮戻って から行こうよ。コウタくんもいるし』
俺がそう言うと夏輝兄は、゙そうだな、コ ウタも待ってるかもな゙と言いまた寮の方 向へ歩きだした。

寮に着くと、外は、もう薄暗くなってい た。
『じゃあ、俺は、部屋に戻るな』
そう言うとハヤト先輩は、俺達と反対の 方向に歩きだした。
『ハヤト先輩、ありがと』
俺がそう言うと、ハヤト先輩は、歩いた まま、手を振った。
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