シロクロ
『じゃ、俺いくな!』
夏輝兄は、職員塔に着くと、俺を置いて 去って行った。
てか、置いて行くなよ!
だれが先生か分からないじゃないか!
『もしかして、藤原アキくんですか?』
職員塔が、出て来た男の人が俺に言っ た。
『うん、そうだよ』
俺は、笑顔で男の人に言った。
『そうですか、はじめまして、私は、担 任の、稲森啓太(いなもりけいた)です。教 室に案内しますね。付いて来てください ね』
イナモリ先生も俺に笑顔で言った。
そこから五分くらい歩くと、校舎が見え てきた。
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