シロクロ
『そう。鈴蘭学園は、全寮制の学校で、 理事長は、なんとこの俺、藤原龍二(ふじ わらりゅうじ)。すげーだろ、俺、理事長 なんだ』
親父は、自慢げに言った。
『そう。・・・ってえぇぇ!!なんで親 父、理事長なの?てか、なれるの?』
初代総長となる親父が、まさかの学校の 理事長をしているのに、俺は、驚いた。
『それなりに、勉強してるからな、俺の 時代は、暴走族とかしてる奴もちゃんと 学校にも行ってたかな。高3で引退し て、大学いったから、学歴は、問題ない んだ』
親父は、自分の学歴を淡々と話した。
『知らなかった』
学校って行っても良かったんだ。
兄貴達 も、アタマ時代は学校行ってなかったか ら、ダメなんだと思っていた。
『一つだけ、お前にお願いがある。マス コミに、DOllの事がバレたら大変な事に なる、だから、バレないようにしてほし い』
俺は、小さな声でわかったと言った。
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