シロクロ

そして、俺とケイタ先生は、教室の前ま で来た。
『しばらく、ここで待っていてください ね』
そう言うとケイタ先生は、一人教室の中 に入って行った。 少し空いていた窓から覗くと、普通の高 校生がケイタ先生の話を聞いていた。
後ろの席に空席が五つ位あるけど、コウ タがいるし、他に知ってる奴もいなそう だし良かった。
『～・・・最後に編入生を発表します。 藤原くん、入って来ていいですよ』
ガラっ 俺が入り口を開けるとシーンと静まり 返った。
アウェーだな。
俺が不安そうにケイタ先生の方を見る と、先生は、笑顔でﾞ大丈夫ですよﾞと 言った。
『え～と、藤原アキです。よろしくお願 いします。ニコッ//』
俺が、最後にニコッて笑うと、クラスの 皆の顔が赤くなった。