シロクロ
『ぬわぁぁ!!秋!?』
シンが驚き過ぎたのか意味不明な言葉を 発した。
『よっ!今まで黙ってて悪かったな。俺 が、藤原秋(ふじわらあき)こと、藤 原秋(ふじわらしゅう)だ。まっ、これか らも学校では藤原秋(ふじわらあき)と して生活するつもりだから、いろいろと 協力してくれ』
2人は何故か正座して俺の話を頷きなが ら聞いていた。
『分かった。協しよう』
ミヤが、真面目な顔をして言った。
『ありがとうな。ナルミ』
昔呼んでた呼び方でミヤに言った。
『なんや、ずるいやんか、わいも昔みた いにクロヤンってよんでや~』
と話に割り込むように入って来た。
『そんな風に呼んでた覚えはない。そう だろシンヤ』
ドサクサに紛れてシンにも昔呼んでた呼 び方で言った。
タイミングを見計らってか、コウタが麦 茶をお盆に乗せて持って来た。
まったく、できた奴だ。
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