先輩と後輩の恋愛事情
それから歌い続け一時間―…。
「はー、さすがに疲れたわね〜」
「お茶でも飲みます?」
「えぇ」
早瀬先輩はソファに座るなり、パタパタと手で風をあおいでいた。
「どうぞ」
「ありがとう。
ねぇ、ちょっと休憩しない?
お腹減ってきちゃったし」
「あ、それいいですね!」
「賛成…」
紀田くんも佳も、歌い疲れたのか、少しへとへとになっていた。
「じゃぁ休憩に入ろう。
俺も少し小腹が空いてきたしな」
「わかったわ。
じゃぁ食べたいもの、飲みたいもの、みんな勝手に注文してね」
そう言って早瀬先輩は目の前にあったピザに手を伸ばしていた。
先輩はホント、太っ腹というか、なんというか…
すごいなぁ〜…。