先輩と後輩の恋愛事情
「チュンチュン」
「・・・」
あ・・・れ・・・?
朝?
私、いつのまにか寝てたんだ・・・。
「今何時?」
7時15分。
「おぉ、いつもより早く起きた・・・」
いつもならもうちょっと遅いんだけどね。
「今日は早く行こうかな」
ー7時55分ー
「・・・早く着きすぎた・・・」
まだ誰も生徒は通ってない。
こんなに早く学校に来たの初めて。
「あ、先輩校門で待ってたらいけないから、メールしとこ」
『今日は先に来てます。』と先輩宛にメールを送ってから学校の中に入っていった。
「・・・」
さすがに一番乗りともなると、静かすぎてちょっと寂しい・・・。
「おはよ~・・・」
教室の扉を開けてて小さく挨拶をする。
わかってたけど、返事は帰ってこない。
「・・・はぁ」
どさっと自分の席のイスに座って鞄に顔をうずくめる。
「紀田くん・・・」
今日学校来るのかな・・・。
って、来るに決まってるよね・・・。
「・・・呼んだ?」
「え!?」
後ろから声がして振り返ると、そこには紀田くんがいた。