先輩と後輩の恋愛事情



「き、紀田くん!?」



「何?
さっき俺のこと呼ばなかった?」



「え・・・いや・・・」



呼んだっていうか、呟いただけ~!



ていうか、紀田くんいつからそこにいたの!?



「あ、あの・・・!」



昨日のことを思い出してなかなかうまく話せない。




「お、おはよう!」



やっと言えた言葉がこれ・・・。



「おはよう」



紀田くんは何もなかったかのように自分の席に座って荷物を出し始めた。




紀田くんは一緒にいて緊張しないのかな・・・。



気まずくないのかな・・・。



それとも・・・昨日の無しになってるのかな・・・。




もしかして意識してるのは私だけ!?



・・・それはそれで恥ずかしい・・・。
















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