先輩と後輩の恋愛事情
ふぅ…。



一時は焦ったけど、うまくいった…。



「実梨」



「あ、佳」



ホッとしていた私のところに、後ろから佳がやってきた。



「おつかれさま、佳」



「うん、実梨もおつかれさま」



笑顔で言葉を受けとる。



佳って中学生のころに比べて、結構変わったな〜。



今もだけど、佳は中学の頃はすごく無口だった。



こうやって私の所に来て話かけてくれるなんて、高校入って以来だ。



何で突然こんな積極的になったのかはわからないけど…。




あれ、佳顔が赤なってる…?



「あのさ、実梨…」



「うん?」



「その…」



「ん?」



どうしたんだろう?



なんかモジモジしてる感じ…。



「さっきの、か…」




「実梨ちゃーん!」




佳が何か言いかけた時、また後ろから誰かが呼ぶ声がした。



「みっのりちゃーん!」



ガバッと後ろから抱きつかれる。



「ひゃっ!?」



ビックリして変な声が出てしまった。



誰?



とは思ったものの、この爽やかな声は黒木先輩だ





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